パーソナリティー障害
パーソナリティ障害について
人格障害といわれることもあります。人格が障害されている・・・パソナリティー(病名としてはパーソナリティと伸ばしません)が障害されている・・・この病名ほど差別的に使われる病名もありません。
「人格者」などど言うように「人格」には「性質的にすばらしい人」「道徳的な人」という意味があるために人格障害というのは人格不適切者・不道徳な人というようなイメージが付きまといます。
パーソナリティ障害と言い方が変わってもそのようなイメージが払拭できずにいます。ちなみに海外ではパーソナリティはただ単に「性格」という意味しかありません。
この病名・・・医療関係者的にはある程度意味のある病名ですが患者にとってはあまり意味のない、むしろデメリットが多い病名ではないかと思います。この病名をつけることで治療法が決まるわけではありません。うつ的になればそれに対した治療薬が、攻撃的になれば落ち着いていただく治療薬が使用されます。その際に気をつけなければ行けない薬が数種ありますので注意が必要ですがそれは医療者側の問題です。
というわけで私個人の見解ですがこの病名を患者に伝える主病名にすることはありません。