統合失調症 薬物療法2

新世代型抗精神病薬として最初に発売された薬です
風邪薬で例えると解熱薬のような存在です
広く効く薬ではなくてピンポイントで症状を抑えれる薬です
特に陽性症状を抑えるのが得意です

リスパダール4mg(重症の場合は6mgより開始)

1週間以上経過

眠気が強いなどの過鎮静→過鎮静がある→他剤に変更

過鎮静がない

陽性症状改善している

リスパダール4mgで維持
基本的に長期内服が必要

改善していない

リスパダール6mg

陽性症状改善している

リスパダール6mgで維持
基本的に長期内服が必要

改善していない→他剤に変更

1.12mgまで使える薬ですが6mgを超えると従来型抗精神病薬と同じく副作用がでやすくなります

2.脳保護作用を期待するなら6mgより4mgが優れているとのデータがあるので常に減量を目指します

3.錠剤や粉剤だけでなく液剤もあります。液剤は従来型抗精神病薬の注射剤と同じくらい効果発現が早く、頓服として利用価値があります。

4.高プロラクチン血症が出やすい薬です。本来妊娠したときに増えるのがプロラクチンです。副作用でプロラクチンが増えると体は「妊娠状態」と勘違いして乳房の膨張・乳汁分泌・無月経がおこります。この副作用は男性にもあって乳房の痛みや乳汁分泌で気づかれます。

2015年05月11日